学生反抗記ネオ

元京大院生の諸行無常。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「自由の学風」と管理強化

「自由の学風」を標榜する京大で管理強化が進んでいる。管理強化と一言で言ってもイメージが付きにくいので具体例を挙げるとすると,まず一つにはタテカン規制の問題がある。これは巷でもよく話題にされるが,道路に面した石垣に立てかけるような形で設置さ…

落語の世界にみるタテカン運動

京大のタテカン運動をこれまで見てきて,その変遷をたどっていくと,とある落語の演目と重なる。「禁酒番屋」という噺だ。上方では「禁酒関所」という名前で演られている。禁酒番屋のあらすじはこうだ。 家臣の余りの酒癖の悪さに業を煮やした主君が家中に禁…

折田先生には入試を見守ってほしい

明日から始まる大学の入学試験にむけて,受験生たちが大学構内の地理やバスの系統を確認したりと,事前の準備が進められていく中,私たち京大生は例年のように受験生を激励することはできるのでしょうか。 京都大学は2018年5月のタテカン規制をはじめとして…

領土問題における呪縛 繰り返される歴史論争

領土問題を語るとき,だいたいは歴史的に自国の領土であることの正当性を理解し,当該地域を占領している国の法的な不当性を主張するという論法で,固有の領土という認識が立ち上がってくるものだと私は理解しているが,たしかに北方領土や竹島におけるロシ…

京都に巣食う酒飲み虫

京都に引っ越してからしみじみ感じる京都の良さといえばやはり学生の多さ。 京都市の人口の1割くらいは学生といわれているほど,町を歩いていると若者の姿が目に付く。神戸の下町出身の私からすれば学生街の活気はとても新鮮で楽しい気分になる。それこそ大…

ああいえばこういうのそういえば。沈黙のタテカン。セガールのようであってほしい。

京都大学の一角を彩ってきたタテカンは京都市の景観にふさわしくないらしい。もっと厳密にいうと,京都市の景観条例に抵触する存在ということなのか。戦後,学生運動が伸長していく中で,自らの政治的アピールを伝達する手段として生まれた立て看板というメ…