学生反抗記ネオ

元京大院生の諸行無常。

釣り

 実家で過ごしていると、大阪湾が近いことから、暇な時間帯は隣町に住む友達と釣りをして時間をつぶすことが多くなった。
 たいした釣り方ができるわけでもなく、もっぱらサビキばかりしていた私だから、この際いろいろな釣り方を覚えてみようと、車を走らせて釣具屋へでかけてみた。
 所狭しと置いてあるハリ、オモリ、ウキ、何に使うかよくわからない小さな部品。。。?何をどう買えばよいのか、何を買えば何が釣れるのか、私みたいな素人にもできるものなのか全く分からなかったので、スマホで調べてみると、ジグヘッドというものにたどり着いた。
 サビキとは違って投げることもでき、堤防から垂らして魚を誘うこともできるという。しかもややこしい仕掛けのセッティングは不要で、オモリ付きのハリをつけて、そこにエサを取り付ければあっという間に完成する代物。これは便利だ!と喜ぶのもつかの間、ジグヘッド売り場に行くと実に100種類以上ものラインナップ。

 .....何も分からん!!

 とりあえずネットで調べて出てきた無難そうなものを手に取り、アオイソメというミミズの気持ち悪いバージョンのエサを買って、車で10分ほどのところにある釣りができるポイントへ。
 数時間後、すっかりあたりは暗くなって、釣果はゼロ。俗にボウズというやつだ。私の釣り方が悪かったのか、遅い時間帯に行ったのが良くなかったのか、全く気配なしのままで終了し、時刻は23時過ぎ。駐車場にも自分の車以外誰も停めておらず、粘りすぎたかなぁとか思って車を出そうとすると、なんとここの駐車場、21時半で営業終了!門が閉まって車が出せないのだ。管理事務所に電話しても当然つながらず、明日もここへ車を取りに来ないといけないのかと、苦い思いをグッとこらえてとぼとぼ歩いて自宅まで帰ったのであった。
 明日こそはきっとなにかいいことがある。いや、いい思い出を作ってみせようと誓った夜だった。