学生反抗記ネオ

元京大院生の諸行無常。

【新入生向け】留年をしないための手引き―その1 酒は飲んでも飲まれるな

 京都大学に合格した新入生の皆さん,おめでとうございます。新入生の中には,仮面浪人等で大学生活を経て京大に来た方もいらっしゃると思います。この「留年しないための手引き」は,初めて大学生活を始める新入生の方々に向けて,大学4回後期に50単位以上を取得してギリギリ卒業要件を満たした私が,4年間の実践と経験,反省を踏まえて,1回生から楽しく充実した京大生ライフを送ってもらうために留年しないためのヒントを伝えるものです。

 大学に入学すると様々な誘惑があなたを待っています。欲に駆られて堕落し過ぎないよう,単位と良好な関係を築いていきましょう。

◇◆ その1――酒は飲んでも飲まれるな ◆◇

 大学に入ると,周りの先輩や友人は酒を介した付き合いを至るところで展開しています。例えばサークルの打ち上げや友人との会食,時にはやけ酒なんてこともあるでしょう。酒が飲めなくても問題はありませんが,やはり飲めたほうが大学生活ははるかに楽しくなるはずです。

サークルに入り,先輩や友人が増えてくると自然とアルコールを摂取するようになります。ハタチになったかどうかなんて私には関係ありませんでした。大学生は酒を飲むものだ,そういうお許しが与えられているような気がするものです。あなたがもしアルコールとの相性が良い体質ならば,酒を飲むことの楽しさはすぐに理解するはずです。気の合う仲間と酒量が日に日に多くなり,ほぼ毎日朝まで飲むなんてこともあるでしょう。

しかし,ある程度の自覚をもって酒は飲まなければなりません。私の場合,ビールと日本酒が大好きなものですから一挙に体重は増え,登山で汗水流した高校3年間の努力は3か月ほどで水泡に帰しました。

昼に目が覚めると,部屋のあたり一面柿の種だらけなんてこともしょっちゅうです。気分が悪くなり,友達の家でトイレにこもっていたらいつの間にかトイレの蓋が壊れて閉まらなくなっていたこともありました。申し訳ないなぁと思いつつ泥酔した時はお互いさまで,友達が水割り用の天然水をこぼしたあげく「シャワーだ,シャワーだ」と二人で暴れまわっていたことも。サークルのボックスでは音頭をとって両手に酒瓶,披露する芸といえばリズムに合わせてその酒をラッパ飲みするだけという酔っぱらいにしか受けないことをするなど,アルコールを摂取することに一生懸命な毎日でした。

でも,酒をみんなで飲むことはめちゃくちゃ楽しいことです。記憶が無くなるまでお酒を飲んで,馬鹿になれればなれるほど楽しい。でもこれはお酒に飲まれている状態です。惰性で飲んでいるだけですね。

ですから,酒は飲んでも飲まれるな。酔っぱらってきたなぁと思ったら,翌日の講義をチェックして瞬時に出席計画を頭の中で立て,大丈夫そうならとことん飲んでしまいましょう。ダメそうなら目覚ましのセットをして,とことん飲んでしまいましょう。何が何でもとりあえず講義には出席することが留年しないための第一歩です。

一度飲み始めたら止められないのがお酒です。酒に飲まれてまぁいいやと思わない心が大事ですね。

「とことん飲んで,明日の講義も出席するぞ!」